さちこの色々

アラサー独身一人暮らし満喫中のさちこです。考えたこと、好きなもの、行ったところなどをのんきに更新していきます(*^^*)

本日は世界哲学の日!(11月第三木曜日)

本日もありがとうございます。

さて、本日11月19日(木)は「世界哲学の日」だそうです。
毎年、11月の第3木曜日なので日付が決まっている訳ではないようです。

実は私、大学の哲学科を卒業しているのですが、この日を全く知らずに今まで過ごしていました。
何する日なんだろ…と思ってちょろっと調べてみました。

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「世界哲学の日」は2002年にユネスコによって導入されたようです。
2005年のユネスコ総会で、毎年11月第三木曜日に実施されることが宣言されたとのこと。

・人類が直面している課題を哲学的に分析・研究すること
・国際化や近代化の影響下で生じる問題に対して哲学の重要性の認識を高めること
・次世代のための哲学教育の重要性を強調すること
などが目的だそうです。

人間の思考の発展、文化、個人それぞれに対する哲学の永続的な価値を強調する、と…

なるほど~

こりゃ人類には必要な日ですね(断言)

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私が哲学科を卒業して云年経ちました。
あの頃は、普段使わないような方法で脳みそを使っていたので、本当に毎日頭をフル回転させていました。

私は「この哲学者が好き」というような研究者タイプではなく、「物事を色んな視点で眺められるのってめちゃくちゃ面白いな~」というライト(軽い)タイプの学生でした。

授業も全て面白く、卒業単位を取得し終わっても授業には出席し続けていました。
当時、私が在籍していた哲学科の教員陣は本当に素晴らしい方揃いで、それはそれは楽しい毎日でした。

私が哲学科に進学しようかどうしようかと考えていたのは、高校3年生の進路決定ギリギリの時期でした。
自分でも何が学びたいのかが分からず悶々としていたところ、父が「哲学なんてどうだ?」と声をかけてくれたのです。

「哲学?どんなこと学ぶんだろう…」

高校の倫理の授業が特に好きだったわけでもありません。
倫理の授業で覚えていることと言えば、先生がバーバリーの服をよく着ていたことくらいです。

だけど、幼いころから無意識に自分を内省するというか「自分はどうしてこう思うんだろう」とか
「私が見てる”赤色”って、あの子にとっては違う色として見えているかも」とか
どこか客観的な視点で物事を捉える癖がありました。

そんなこんなで、オープンキャンパスの日に哲学科の体験授業が開催されるとのことだったので行ってみました。

30分ほどの授業だったと思いますが、
「私が今まで考えてきたことって、哲学にも通じることだったのか!」
目から鱗がポロリポロリと落ちていったのを覚えています。

そうして無事に哲学科に入学できました。

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哲学を通じて学べたことは、大きく3つあります。
※あくまで個人的意見です。

①客観的視点(俯瞰力)
②分析能力の向上
③論理的思考力の強化

厳密に言うと、もしかしたら同じようなことを言っているだけかもしれませんが、これらは哲学科に入って良かったなと思う点です。

社会に出てからも確実に役立っているチカラだと思っています。
「自分が今どのような状況にあるのか」を自分の外から眺め、冷静に判断できるようになったのは、明らかに哲学科で培った頭の使い方の賜物です。

まぁ、文章力はどうだか分からないですが…( ^ω^)

「哲学科に進学したい」という私に、部活の顧問は
「哲学かぁ…仕事ねぇぞ~」と言い放ちました。

私は、将来の仕事のために大学で学ぶのではないと確信していたため、そんな話はささっと受け流しました。

確かに、哲学は目に見える技術を身に付ける学問ではありません。
しかし、感性を豊かにする素晴らしい学問だと思います。

自分さえいれば哲学はできます。
哲学者の思想を学ぶことだけが哲学ではないのです。
自分自身をどう捉え、いかにそれを分析できるか、これだけで立派な哲学だと思います。

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入学してからは、本当に毎日が楽しかったです。

哲学が大好きな彼氏ができて毎日哲学談議に花を咲かせたり、
クラシック音楽をこよなく愛する素敵な恩師に出会えたり、
卒論ではラテン語とも格闘しました。

毎日これでもかというほど頭を使って、意味の分からない言葉に嘆き、彼氏と一緒にああでもないこうでもないと英語の和訳をし。

確かに授業は難しかったけれど、哲学を学んだことで私の人生はどんどん豊かなものになりました。

私が就職する前、着任部署内で
「え、今度の新人、哲学科卒なの?変わり者なんじゃない?」
と噂されていたようです笑

ソンナコトナイヨ…( ^ω^)

どうして哲学ってこんなに敬遠されるんでしょう…
とっても楽しいのになぁ。

高校での倫理の授業は、やはりどうしても知識を増やさなければなりません。
デカルトは『われ思う故に我あり』と言いました」という知識。
その言葉の本当の意味が腑に落ちた時、世界の見え方がガラッと変わったのを今でも覚えています。

すっかり私も哲学脳から遠ざかってしまい頭もほぼふにゃふにゃですが、
自分と向き合う姿勢は今でも崩さないようにしています。

では、本日はこの辺で。
ありがとうございました。
ごきげんよう