さちこの色々

アラサー独身一人暮らし満喫中のさちこです。考えたこと、好きなもの、行ったところなどをのんきに更新していきます(*^^*)

根津美術館に行ってきました

本日もありがとうございます。

先日、ずっと行ってみたかった根津美術館に行ってまいりました!

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コロナの影響でずっと閉館していて、9月下旬からようやく開館したのです!うれぴーーー!!

根津美術館隈研吾さんの建築です。
ずっと前だと思いますが、Eテレの「美の壺」という番組で「屋根」が特集されていた際に、根津美術館も取り上げられていました。

それを見た時から行きたくて行きたくて!
母とのんびり行ってきました~
美術館は母と行くのがとても楽しい。

エントランスからとてもとても美しい。

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人が写っていない奇跡の一枚です笑

天井が高く窓からも優しい自然光がたくさん入り、とてものびのびとした気分になります。

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こんな素敵な場所で大好きな美術品を見られるなんて。
美術館は私のパワースポットです。

屋根とオアシス

隈研吾さんのインタビューについて、私の忘備録も兼ねて少し記したいと思います。

これは日本建築における話かと思いますが、屋根は近代建築において「無駄なもの」と排除される傾向にありました。
「四角い箱が一番作りやすいじゃないか」というわけです。

しかし、いざそんな建物ばかりになるとどうも殺風景になってしまいます。
軒下もなく、雨宿りさえできない。

温かみを求めたとき「そうだ、屋根があったじゃないか」と気が付く。
「あの屋根を取り戻せば、都市にも潤いや人間を癒す力が取り戻せるのではないか」と。
それが現代なのでは、と隈氏は話しました。

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写真にあるように、この屋根は二段葺きが特徴です。
下の段が金属でシャープな印象ですが、そのシャープなエッジによって庭との連続性を持たせていると言います。

軒下を感じさせるために、あえて急勾配にしたそうです。

この庭園は、都会の中のオアシスの一つですが、建物がただの四角い箱だったらここまでの「オアシス感」は生まれなかったのでは、と語っていました。

NHK美の壺(File441)」2018年3月23日放送

水墨画を見る

さて、今回は『モノクロームの冒険ー日本近世の水墨と白描ー』を見てきました。

水墨画ってちゃんと見たことがなかったのですが、墨の濃淡だけであれだけ表現できるのは、本当に素晴らしいですね。
しかも、一回描いてしまったら修正がきかない。

一発勝負の中での緊張感と、筆特有の柔らかさ。
緊張と緩和が白と黒だけの世界で表現されていました。

母は書道を教えているので、墨や筆、紙にも親しいです。
なので作品の滲み具合を見て「この滲みを出すには、紙のことにも相当詳しくないとできないね」と言っていました。

もちろん、これは水墨画に限った話ではないと思いますが、技術だけでなく知識と想像力も必要になるということですね。

日本画って立体感に乏しくて「平面的」なイメージがあったのですが、墨の濃淡で遠近感を出している作品もあり、色々見てみるものだなぁと思いました。

常設展示を見る

2階には陶磁器や青銅器、茶道具などが展示されています。

日本のものは、素材と色彩に柔らかさと温かみがあると感じています。
見ていると心が落ち着くのは、やはり日本人のだからなんですかねぇ。

お隣の青銅器のある展示室は、全く雰囲気が異なりました。
力強く、重く、主張が激しく笑、勇ましいイメージが、ぐわーーーー!!っと押し寄せてきて、圧倒されました。
「ちょっと入れないかも…」って思うくらい、めちゃくちゃ強いエネルギーでした。
入れない人、いるんじゃないかな笑

気を取り直して青銅器、ちゃんとあんな間近で観たのは初めてです。
凄いんです、柄が!とにかく細かい!!!
機会があったら是非見てほしいなぁ、物によりますけど凄いですよ。
細部まで手を抜かない。

展示されていたのは祭祀道具(酒器や花瓶)が多かったので、昔教科書などでよく見た銅鐸などはなかったですが、とても興味深かったです。

目玉は、羊の身体を二つ合わせた形の「双羊尊(そうようそん)」というものです。
尊とは、酒を供える盛酒器のことを指します。
根津美術館のチケットデザインもこの双羊尊です。

現存しているのは、根津美術館所蔵のものと大英博物館所蔵の2基だけだそうです。
写真を見ましたが、私は前者の方が好きです(・ω・)

一休み

根津美術館のカフェも楽しみにしていました。
ソーシャルディスタンス確保のため席数はかなり少なくなっていましたが、大きな窓から見える紅葉や庭園は気持ちが良かったです。

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テーブル席も対面しないよう、母とも横並びで。

窓際には、スケッチブックに庭園を描いている方もいて、落ち着いた空気が流れていました。
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庭園を歩く

根津美術館のお庭はとにかく広い!
階段や坂などのアップダウンが多いため、足が悪い方は気を付けた方がよろしいかと思います。

所々にお茶室があり、池もあり、神社もあり、五輪塔コーナーもあり笑、よいお散歩コースでした。

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池の杜若は5~6月に見頃だそうで、同時期には有名な尾形光琳の「燕子花図」も展示されるそうですよ。
素敵ですねぇ。

遅めのランチ

近くになるヨックモックのレストランでランチ!

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ランチタイムは14時までだったのでランチメニューは食べられませんでしたが、BBLセットなるものを食べてきました。

・サラダ
アミューズ(パン、スープ)
・パスタorガレット
・本日のデザート
・コーヒーor紅茶

サラダがとても食べ応えありましたね。
私はガレットを選びました。スモークサーモンとポテトグラタンの包み焼です。
包んであるガレットって初めて見ましたが、食べやすかった笑

デザートはプチパンケーキと抹茶のソルベでした。
お茶請けにヨックモックのシガールも付いてきましたよ♪
わーい(*^^*)

今回の美術館巡りも大満足でした~
やはり芸術の秋です。

では、ごきげんよう